鮮やかな結婚相談所 埼玉
たとえば水中では、微生物→植物性プランクトン→動物性プランクトン→稚魚や小エビ類→小魚→中型魚→大型魚→微生物という輪ができています。
また陸上では、微生物→小型昆虫→ミミズ→モグラ・鳥→ワシやタカなどの猛禽類(肉食の烏)・肉食動物→微生物という食物連鎖が見事な輪をつくっています。
実際の食物連鎖は、水中と陸上、また植物などが複雑にからみ合っています。
と言っても、もつれているのではなくて、見事に調和しているのです。
大きく見ると動植物がひとつの輪の中で支え合い、生かされあっています。
つまり共生しているのです。
この輪が途中で切断されると、生き物のつながりが途絶えてしまって、やがてすべての生き物が生きていけなくなります。
最近、この食物連鎖が至るところで切れているのです。
その理由をいくつかあげてみましょう。
食物連鎖が切れている第1の理由は、「人間にとって必要ない、あるいは邪魔な生物を殺してしまった」ということです。
たとえば、害虫が殺虫剤や農薬などで駆除され、どんどんいなくなっています。
ところで「害虫」とは何でしょうか?畑の野菜を食べて穴だらけにしたり、稲を食べたりして人間に迷惑をかける虫。
しかし、虫は人間に迷惑をかけようと思って野菜などを食べるのではありません。
生きるために食べているのです。
害虫は人間に迷惑をかけるから悪い虫、益虫は害虫を食べるから良い虫。
たとえばヤゴは稲を食べるから害虫で、トンボは害虫を食べてくれるから益虫。
ヤゴはトンボの子ども。
ヤゴを殺してしまったらトンボもいなくなってしまいます。
害虫が悪い虫だからといって殺してしまうと、益虫もいなくなってしまうことになるのです。
害虫も益虫も人間が自分の都合でつくった言葉にすぎません。
大切なことは、それらの虫がいなくなることでミミズがいなくなり、ミミズがいなくなるとモグラがいなくなるというように、食物連鎖が切れてしまうということなのです。
食物連鎖が切れる第2の理由は、「必要ないから」の反対で「人間にとって必要だから」というものです。
たとえば、人間にとって「おいしいから」とか「羽根がきれいだから」という理由で手当たり次第に狩りをしていると、乱獲によって絶滅してしまいます。
ここでお話ししてきたように、地球温暖化、オゾン層破壊、森林破壊、酸性雨、海洋汚染、ダムやリゾート開発などで、広い地域で生き物のつながりが切れています。
しかし、多くの人は食物連鎖を切ろうと思って行動しているわけではないでしょう。
知らないうちに生き物がいなくなっている、というのが現状ではないでしょうか。
有害化学物質の蓄積次に「有害化学物質の蓄積」について考えてみましょう。
多くの有害化学物質は、生物の体の中にだんだん蓄積していきます。
これを「生物濃縮」と言います。
食物連鎖は、ある生物種が別の種を食べることによって成り立っています。
と言うことは、もしある生物種の体に有害化学物質が入っていたら、この物質は次から次へと別の種に伝わっていくことになります。
これらの化学物質は、食物連鎖のプロセスで濃縮されて、はじめの濃度の数千万倍から数十億倍の濃度に達してしまうことがあるのです。
たとえば、ある湖でPCB(ポリ塩化ビフェニール)が、どのくらい生物濃縮されたかの記録があります。
それによると、最初の湖水中のPCB濃度を1とした場合、プランクトン→小エビ→小魚→中・大型魚→鳥という食物連鎖を通じて、2500万倍に生物濃縮されていることが分かったのです。
もし、その烏が死んで湖の中に沈むと、水の中のPCBの濃度がかなり高くなります。
そしてまた微生物から食物連鎖が始まって、最終的にはとんでもない高濃度にまでPCBが濃縮されることが考えられます。
実際に、ある種の有機化学物質が数十億倍に濃縮されていたことが報告されているのです。
有機化学物質が生物の体内に蓄積されるしくみPCBとかダイオキシンなどの有機化学物質は、脂肪に溶け込みやすい(溜まりやすい)性質があります。
そのために、エサとして食べた生物の体の中にあった化学物質が、次の生物の脂肪に移って蓄積(生物濃縮)されてしまうことになります。
そして、人間がその生物を食べることで人体に入ってくるのです。
しかも、母親の体内に蓄積した有害物質はお乳になり、それを赤ちゃんが飲むことになります。
母親の体にあったダイオキシン類の9割以上が赤ちゃんに移るという研究結果もあります。
最近、人間の赤ちゃんに多い、アトピー性皮膚炎などはこれが原因のひとつではないかと言われているのです。
人類がいなくなるのが一番いい?ここまでみた皆さんは、人類は食物連鎖の頂点にある存在ではなく、連鎖の中に組み込まれている生物種のひとつであることが理解できるでしょう。
ただし、連鎖といっても両端のある一直線状ではなく、始めも終わりもない輪のようなものなのです。
だから本来頂点はどこにも存在しないはずです。
輪のどこが切れても、すべての生命がやがて崩壊してしまうことになるのです。
多くの識者が「人類は食物連鎖の頂点にいる」と言いますが、これは「人類は生態系の輪の外に出ている」と思いこんでいる証拠です。
事実、特に先進国の人間は、火葬という習慣を持って以来、輪の外に出てしまったようです。
昔は、土葬、風葬、鳥葬という「自然葬」でした。
この時は、人間は明らかに生態系の輪の中に入っていました。
しかし、火葬することで輪の中に戻ることができなくなってしまったのです。
最近では、物質的だけでなく、精神的にも生態系の輪の外に出てしまっているようです。
だから、「食べ物の残り(生ゴミ)を燃やしてしまうのは、『いのち』を生態系の輪の外に出してしまうということ」に気づかないのです。
一方、「食べ物の残り(栄養)を堆肥化する」という言い方をしますが、本当は「栄養を堆肥化する」のです。
「栄養だからこそ堆肥化できて、他の『いのち』と分かち合うことができる」というわけです。
また、「地球のガン細胞である人類がいなくなることが、地球にとって一番いいことだ」と考える人がいます。
この考えは、明らかに「人類が生態系の輪の外に出ている」という前提に立っています。
しかし、好むと好まざるとにかかわらず、人類も生態系の輪の中に入っています。
だから、本当は「人類がいなくなると、他の生物も生きていけなくなる」のです。
いま年間4万種以上という生物種が絶滅していますが、これは人類が生態系の輪の外に出てしまったことと無関係ではないと思います。
人類は、早急に生態系の輪の中に戻り、その中のひとつの存在として自覚し、責任を果たすことが必要なのではないでしょうか。
うかうかしていると、生態系は人類が存在しなくても影響されないような「輪」をつくり上げてしまうでしょう。
そのときは、人類はこの地球で生きていくことができなくなるかもしれません。
環境ホルモンについて地球環境のつながり、食物連鎖、生物濃縮から言えることは、「一部の生態系の破壊、ごく低濃度の有害物質の排出であったとしても、やがて大きな問題を引き起こす可能性がある」ということです。
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